【2021年版】インコ用保温器具まとめ7選~ひよこ電球・パネルヒーター・防寒カバー
猛暑、酷暑と言われた夏が過ぎ、秋を迎えました。朝や雨の日はかなり冷え込むようになってきました。
これから冬に向けてますます気温は低くなり、お家で暮らす愛鳥たちの保温対策が必要になってくるかと思います。
そこで、インコやオウム、文鳥などの愛鳥用のオススメ保温アイテム7種類をまとめてみました。
※2021年12月時点の保温グッズを調査し、商品リンクなど2021年版に更新しました。
愛鳥の保温器具は主に3タイプ
インコやオウム、文鳥などのケージに設置する保温グッズには、以下の3種類があります。
- 保温電球(ひよこ電球)
- パネルヒーター
- 保温カバー
それぞれによって保温の効果やメリット・デメリットがあり、それらを踏まえて選択することが大切です。
各保温タイプの特徴とその保温タイプのインコ用保温グッズを紹介します。
ひよこ電球タイプ
ひよこ電球は、最もオーソドックスな小鳥用の保温器具です。
古くから小鳥の保温に用いられてきました。ひよこ電球は、電熱線のフィラメントに電気が流れると熱が発生する仕組みを利用して、周辺の空気を温めます。
①アサヒ ペットヒーター
ひよこ電球で最も有名なのが、アサヒ製のペットヒーターです。ケージの中の温度を高め、ケージを温める効果が高い保温グッズです。
鳥類用の保温グッズとしては最も歴史がある商品で、愛鳥家に人気があります。
ただ、アサヒ ペットヒーターのような保温グッズの注意点としては、ひよこ電球を覆うカバーも電源を入れるとドンドン熱くなります。
もし、誤ってインコがカバーに触れてしまうと、ヤケドする可能性があります。
そのため、保温電球は、ケージの外側に設置するのがオススメです。
また、ペットヒーター自体には、温度調節機能がありません。そこで、ペットヒーターと合わせて導入したいのが「サーモスタット」です。
アサヒ 電子サーモスタット
サーモスタットとひよこ電球をつなげることで、保温の温度調節が可能となります。
設定温度を超えるとヒーターを停止し、設定温度を下回るとヒーターが稼働することで、一定の温度に保つことができます。
サーモスタットなしの場合、ひよこ電球の保温が強すぎて、ケージ内が熱くなり、インコに悪影響があるケースもあります。
そのため、ひよこ電球を設置する際は、サーモスタットの併用が推奨されます。
サーモスタットとの併用が当たり前になってきたことでひよこ電球+サーモスタットのセット商品もあります。
アサヒ 電子サーモスタット+ペットヒーター40W 2点保温セット
あらかじめ両方の保温グッズを一緒に揃えておくのがオススメです。
②マルカン 保温電球
アサヒと並び有名なひよこ電球が、マルカンが発売する保温電球です。
基本的にアサヒ製のペットヒーターと機能は変わりませんが、値段はアサヒよりもリーズナブルです。また、マルカンもアサヒ同様に、温度管理のためのサーモスタットを発売しています。
ミニマルランド ミニマルサーモ
ひよこ電球はアサヒのもの、そして温度調整を行うサーモスタットはミニマルランドを使用されている愛鳥家の方が時折います。
しかし、電気器具には相性があるため、異なるメーカーではなく、同じメーカーのひよこ電球とサーモスタットを組み合わせるのがオススメです。
ひよこ電球・保温電球のW数は?
保温電球ではW数に応じたラインナップがあり、20W,40W,60Wがあります(100Wのものも)。
W数が大きいほど温める能力が高いことを意味しています。
どのW数のひよこ電球を使用するかですが、ヒナから幼鳥~老鳥・病鳥のあらゆる種類でカバーできる40Wが使いやすいです。
パネルヒーター
パネルヒーターは、保温能力に関してはひよこ電球に劣りますが、安定的に一部を温めることができます。
③SANKO 外付け式バードヒーター
2015年に発売されてから、人気が高いパネルヒーターがSANKOのバードヒーターです。外付け式でケージの外に設置するので、インコが火傷する可能性は少ないです。
SANKO 外付け式 バードヒーター E55
ひよこ電球と異なり、パネルヒーターは温める能力が小さいです。しかし、面で温めることができるため、体温調節能力が落ちている老鳥用にも、オススメです。
年を重ねた老鳥のお世話方法を解説したインコ飼育書「うちの鳥の老いじたく」でも面で温める重要性が紹介されており、高齢の愛鳥がいるご家庭にオススメです。
④SANKOの外付け式ワイドヒーター
SANKOの外付け式ヒーターの製品に2020年に新商品が発売されました。
SANKO E49 外付け ワイドヒーター
その名も「外付け式ワイドヒーター」で、前述したバードヒーターよりもパネルヒーター部分の面積が横に広くなっています。
バードヒーターの170mmに比較すると、ワイドヒーターは310mmと約1.7倍に大きくなっています。
そのため、より広い面積を保温することが可能です。
従来のバードヒーターE55よりも、E49を利用される愛鳥家の方が増えています。
⑤フューチャーアロー マイカヒーター(みずよし貿易)
SANKOの外付け式バードヒーターよりも、更に大きいパネルヒーターで保温できるような保温器具が「マイカヒーター」です。
一般的なパネルヒーター以上に大きな面で保温ができるため、多くの愛鳥家が冬場の保温に使用しています。
こちらは、ケージに設置するタイプではなく、独立型のため、インコが近づきすぎて火傷をする心配がありません。
マイカヒーターの保温によって、ケージ内の温度が高くなりすぎる場合は、設置場所をケージから距離を離すことで調整も可能です。
⑥マルカン 寄りそいヒーター
マルカンも同じようなパネルヒーター「寄りそいヒーター」を販売しています。
寄り添いヒーターはケージ内に設置するタイプのパネルヒーターです。止まり木も付属し、パネルの近くまでインコ近づくことができます。
ほんのり暖かいレベルなので、ケージ全体の保温ではなく、インコが寒いと感じた時に暖を取ることができます。
ケージの保温カバー
保温カバーは、ケージに被せることで、暖かい空気を逃がさないようにすることができます。
保温カバーだけでは保温は難しいですが、他の保温グッズと組み合わせることで省エネルギーで保温効果を高めるとができます。
⑦ペッズイシバシ 防寒カバー
ケージ用の保温カバーとしては、ペッズイシバシの「小鳥カゴの防寒カバー」があります。
空気を通さないナイロン製のため、保温器具で温めた空気をケージから逃がさないようにします。
これまで紹介したようなひよこ電球やパネルヒーターを使って保温しても、部屋の温度が低いと下がってしまいます。
防寒カバーでケージ内をカバーすることで保温効率を高めることができます。
ただし、ナイロンのカバーとひよこ電球などの保温器具の距離が近すぎると、ナイロンが溶けることがあります。
その際に、有害なガスが発生することもあるので、注意が必要です。
止まり木型ヒーターは非推奨
保温器具の中には、止まり木の形状をしたヒーターもあります。
止まり木型ヒーターは、止まり木の中に電熱線が埋め込まれており、止まり木が温かくなります。
しかし、ケージ内の空気を暖める能力は、他の保温器具よりも弱く、それほど暖かくなりません。
また、止まり木型ヒーターで足に火傷を負ったという情報提供もありました。
うちも「止まり木型ヒーター」で、
両足に大火傷をさせてしまい、後悔しました。
病院では痛み止めの飲み薬処方。
今は、下敷きのような超薄型・爬虫類用の
ヒーターを大きいケージには2枚
小さいケージには1枚使用しています。
(ケージ内の温度計付き)— rie (@rie_sazanamisp) October 7, 2019
そのため、止まり木型ヒーターはオススメできる保温器具ではありません。
※(2019年10月27日追記) Twitterで止まり木ヒーターの危険性を注意喚起する投稿(こちら)が話題になりました。
ただ、最近発売されているマルカンの止まり木ヒーターには温度制御機能が備わっています。愛鳥が火傷しないよう安全性はかなり高まっているそうです。
上記の情報提供のツイートで事故があったのは、「はちまん工房」というメーカーから発売されていた止まり木ヒーターでした。
このはちまん工房の止まり木ヒーターは温度が高くなる危険があったそうで、現在では販売が終了しています。
まとめ・終わりに
今回、冬に向けたインコ用の保温器具について、まとめてみました。
小鳥用の保温グッズとしては、ひよこ電球やパネルヒーター、これらの効果を高める保温カバーなどがあります。
最も一般的なのは保温能力が高いひよこ電球です。
サーモスタットと併用することで、ケージ内を一定温度に保つことができます。
アサヒのペットヒーターやマルカンの保温電球が有名です。
パネルヒーターはひよこ電球よりも保温効果は高くありませんが、面で暖めることができ、火傷などの事故が少ないです。
そのため、高齢になった老鳥用にオススメで、最近では温められる面積が増えているため、十分保温グッズとして活用できます。
保温対策は、必要か不要か意見が分かれています。
ただ、年齢を重ねた老鳥には必要ですし、インコなどの飼い鳥は急激な温度変化に弱いので、急に冷え込んだ時には必要になります。
そのため、常時保温対策しない人も、緊急時に備えて準備しておくことをオススメします。
※保温の必要性とオススメの保温方法をまとめた記事はこちら↓
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