インコの副食カトルボーン(イカの甲)の与え方と注意点まとめ
インコなどの飼い鳥に与える食事の副食として、カトルボーン(イカの甲)を与えるように言われています。
カトルボーンによって、通常の主食だけでは不足するカルシウムなどの栄養を得ることができます。
そこで、カトルボーンを与えるメリットと、与え方・注意点についてまとめてみました。
副食にカトルボーンを与える効果
カトルボーンはイカの甲と呼ばれる、コウイカ科に属するイカの頭部に存在する骨です(正しくは貝殻)。
イカの頭部からイカの甲を取り出し、熱湯消毒や日光消毒などを行えば、飼い鳥に与えるカトルボーンができます。
カトルボーンは正確には貝殻なので、カルシウムやミネラルが豊富に含まれています。
カルシウムやミネラルは飼い鳥の主食だけでは不足しがちな栄養です。
そこで、カトルボーンを副食としてインコに与えることでカルシウムを補うことができます。
また、カトルボーンをインコがかじることで、クチバシを研ぐ効果もあるとされています。
シード食のインコにはカトルボーンは必須
特にシード食が主食のインコの場合には、シードが持つ栄養価上、カルシウムは不足します。
必ず、副食としてカトルボーン(またはボレー粉)を与え、カルシウムやミネラルの栄養素を補うようにしましょう。
なお、ペレットなどの総合栄養食の場合、シード食で不足しがちな栄養素も含まれています。
そのため、栄養面から言えば、カトルボーンを与える必要はありません。
カトルボーンの与え方
カトルボーンのケージへの装着方法
カトルボーンはペットショップなどで、インコなどの愛鳥に与えるように市販されています。
市販品には、カトルボーンをケージに固定する金具が付属しています。
この金具の尖った部分をカトルボーンに差し込んで固定します。
しかし、意外とカトルボーンへの装着が難しく、ケージ設置時にぐらつくケースがあります。
インコの個体によってはかなり強い力でカトルボーンをかじったりするので、ぐらぐらしない場所に金具を差し込み、ケージの網に設置する際も、ラジオペンチなどで簡単に動かないよう強く固定しましょう。
その他にもカトルボーンを設置するためのホルダーも販売されています。
カトルボーンに付属している金具に比べ、設置しやすいのでオススメです。
カトルボーンを粉末にして与える方法も
個体によってはカトルボーンに全く興味を示さないインコもいます。
そうした場合には、カトルボーンを削って、粉末状にして、通常の食事に混ぜて与える方法もあります。
粉末で与えることで、主食を食べている時に一緒にカトルボーンを摂取して、カルシウムを補充することができます。
すでに、カトルボーンを粉末にした商品も販売されています。
カトルボーンを与える際の注意点
カトルボーンの注意点として、過剰に摂取して、消化器官に負担がかかり、胃炎などの病気の原因になったりすることがあります。
また、カトルボーンを塊で飲み込んでしまい、うまく消化できないケースもあります。
そうした心配がある場合は、前述の与え方で紹介したようにカトルボーンを削って、粉末状にして、与えるようにしましょう。
また、カトルボーンは、これまで飼い鳥の飼育で長年与えられ続けてきていますが、その品質や栄養価については、疑問視する声もあります。
与える際にはかかりつけの獣医師の意見なども確認するのがオススメです。
まとめ・終わりに
今回、インコの副食としてカトルボーンを与える理由や与え方、注意点について紹介しました。
シード食などではカルシウムやミネラルが不足するため、与えることが推奨されます。
ただ、ペレットの場合は、インコに必要な栄養素が含まれているので、なくても大丈夫と言われています。
食べ過ぎによって、胃炎の原因になったり、塊を飲み込み、消化器官を痛めることがあります。初めて与える際は、十分注意して与えましょう。
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