【放送後追記】9月29日のダーウィンが来たは「爆走鳥!ロードランナー」でオオミチバシリ特集!
2019年9月29日(日)19:30よりNHK総合・ダーウィンが来た!「爆走鳥!ロードランナー」が放送されます。ロードランナーの回は以前8月4日に放送予定でしたが、東北地方で発生した地震の影響で延期になっていました。
今回のダーウィンが来たの放送内容について紹介したいと思います。
※(2019年9月29日)本日、放送が行われたので、放送内容と再放送日を追記しました。
9月29日放送の「ダーウィンが来た!」概要
- タイトル:「爆走鳥!ロードランナー」
- 放送日:2019年9月29日19:30~20:58
- 再放送:2019年10月1日04:02~04:30
- 放送局:NHK総合
- 番組HP:ダーウィンが来た!(NHK)
※実日付10/1の深夜4時より再放送が放送されます。
開催まであと1年を切った東京オリンピック。鳥の仲間にも、陸上オリンピック選手並みの猛スピードで爆走する快足スプリンターがいる。アメリカ西部の砂漠地帯に暮らすロードランナーだ。名前に「ランナー」とつくように、走ることが超得意。長い尾羽とスラリとした脚をもち、飛ぶ鳥でありながら日常のほとんどを走って過ごす変わり者だ。体の大きさはカラスほどだが、最高時速はあのウサイン・ボルトにも迫る40km! 飛ぶ鳥の中で世界最速のスピードを誇る。今回、このズバ抜けた速さの秘密を探るため、最新のハイスピードカメラも使ってあらゆる角度から撮影。スポーツコメンテーターの為末大さんが、磨き抜かれた走りを徹底分析した。すると、ロードランナーは陸上競技のトップアスリートにも匹敵する、数々の卓越した走りのワザを駆使していることが判明。空気抵抗をおさえるための前傾姿勢や、脚力を効率よくスピードに繋げる体の動きなど、理想的な走りのフォームを身につけていたのだ。さらに脚の形や尾羽など、体のパーツも速く走るのに特化。まさに走りを極めた「爆走鳥」だったのだ! 飛ぶこともできるのになぜ走りを極めたのか? そこには砂漠で暮らすための意外なワケが秘められていた。荒野を舞台に繰り広げられる、爆走鳥の知られざる物語。
8/4放送予定が地震で延期に
元々、今回のロードランナーは2019年8月4日に放送予定でした。
しかし、放送直前に福島県沖でマグニチュード6.2の地震が発生した影響で放送が延期になっていました。
なお、「ダーウィンが来た」公式ツイッターでは予約投稿が設定されていたため、地震速報への切り替えに対応できず、ツイートが投稿されてしまいました。
オオミチバシリが特集
今回のダーウィンが来たで取り上げられるロードランナーは、オオミチバシリという種類の鳥です。
アメリカ合衆国南西部からメキシコ中部の、主に砂漠地帯に生息しています。
体長は約50~60cmとカラスと同程度の大きさです。黒褐色の地に白いまだら模様の羽が生えています。頭には
オオミチバシリは走ることに特化した鳥
英語名で「ロードランナー」と呼ばれ、和名もオオミチバシリと命名された鳥は名前からも走りに特化していることが伝わってきます、主な移動手段として、走ることを選択した鳥類です。
その走るスピードはなんと時速40kmほどで、人類最速の陸上選手ウサイン・ボルトにも匹敵します。
ただ、ダチョウのように完全に飛行できないわけでありません。短い距離であれば、飛行することができます。
カッコウの仲間だけど托卵はしない
オオミチバシリはカッコウの仲間に分類されます。しかし、オオミチバシリはカッコウの代名詞である托卵は行いません。
自分たちで子育てを行い、オスとメスのペアで縄張りを守ります。
過酷な砂漠地帯で生き抜くため、夜は体温を下げて体力を温存し、朝になると日光浴で体温を上昇させ、活動できるように適応しています。
「爆走鳥!ロードランナー」の放送内容を追記
まるでオリンピック選手のような生き物として、鳥類きっての高速ランナー「ロードランナー(和名 オオミチバシリ)」が紹介されました。
飛ぶ鳥の中では世界最速と言われているそうです。鳥なのになぜ走りを極めたのか?その謎を紐解きました。
第1章 爆走鳥を徹底分析
アメリカ西部に広がる乾燥地帯。1年を通して雨はほとんど降らず、日中の気温は40度近い、灼熱の砂漠にロードランナーが生息しています。
その砂漠の映像に現れたのはアメリカドクトカゲやガラガラヘビでした。この砂漠には乾燥に適応した爬虫類が多く生息しているそうです。
ロードランナーは全長50センチほどで長い尾羽が特徴的です。チャームポイントは目の辺りの赤・白・青の模様でまるでトリコロールのようです。
ロードランナーの縄張りは直径700~800mあり、毎日パトロールして侵入者を追い払います。
ロードランナーの走りの秘密
飛ぶ鳥として世界一速いと言われるロードランナーの最高時速は40kmでオリンピック選手に迫るスピードです。猛烈なスピードで走るのは獲物を狩りするときの披露しました。
ロードランナーの類まれない足の速さの理由は、①高速回転と②広い歩幅の2つが挙げられます。
足を回転させる速さは0.1秒に1回転という速さです。ほぼ自分の体長に近いほどの広い歩幅で走っています。この2つが抜群のスピードを支えています。
元オリンピック選手・為末大氏の分析
さらに、元陸上選手の為末大氏に走りの秘密をアスリートの視点から分析してもらったところ、4つの注目ポイントがありました。
- 前傾:前傾が深いから、体を横に倒せ、流線型で空気抵抗が抑えられている
- 体の上下動:ほとんど上下動せずに進めることで、全ての力が進行方向へ働く
- 脚の形:膝下が長く、体積が小さいほうが、走る上でエネルギー効率がいい
- 長い尾羽:長い尾羽で細かく動きながらバランスを調整している
さらに尾羽を上にあげることでブレーキとして活用し、トップスピードに乗った状態で急停止をかけることが可能と言います。
この一瞬で止まれる能力もロードランナーが走りのスペシャリストたる所以となっています。
ヒゲじいの質問
ここでヒゲじいから「なぜ飛ばずに走って狩りをするのか?」という質問がでました。
その答えは、「トカゲを捕まえるには走ったほうが効率がいい」です。
獲物となるツノトカゲなどは周りに溶け込んで見つけるのが困難です。猛禽類が飛んできても、見つけることができませんでした。
しかし、トカゲなどは地上からなにか近づくものがあると、動き出してしまう性質があります。この習性を利用して、ロードランナーは走り回って狩りを行います。。
その回答を受け、ヒゲじいから「鳥なのに走るのが取り柄(トリエ)」というダジャレが披露されました。
ロードランナーはアメリカでも人気の鳥
ロードランナーは地元アメリカでは大人気の鳥で、オブジェや看板にも描かれています。インタビューではこの国で一番人気の鳥との回答もありました。
ロードランナーは好奇心旺盛な性格で、撮影中にもカメラに近づいたり、インタビュー中も近くを通りかかるなど人懐っこい性格と紹介されました。
第2章 密着!爆走鳥の子育て
高さ3メートルほど木の枝が生い茂った茂みの奥にロードランナーのヒナがいました。巣には3羽のヒナが暮らしています。複雑に生い茂った木々がヒナを天敵から守ります。
ヒナは食欲旺盛で、トカゲは大好物とのことです。トカゲだけでなく、小鳥も含め、10分に1回ほどエサを運んでいました。
ある日ロードランナーが獲物のヘビを発見します。しかし、ヘビも応戦し、ロードランナーも噛みつかれそうになります。結局ヘビには逃げられてしまいましたが、エサを用意するのも一苦労です。
意外な場所での巣作りも
意外な場所でもオオミチバシリは巣を作ります。田舎のショッピングセンター駐車場のど真ん中にある木の上です。
こうした人や車が頻繁に行き交う場所では、コヨーテなどの天敵がいません。そうした点が町中で巣を作るメリットです。
ただ、道路を横断する際に車が走行してくるなど、市街地ならではの危険もあります。ヒナのエサを取るために、途中道路を往復する必要も出てきて事故にも気をつけねばなりません。
また、ある日親鳥がゴミ捨て場かどこかから人間が捨てたひき肉を巣に持ち帰ってきたりしました。持ち前の人懐っこさで、新たな環境にも適用しています。
孵化から3週間ほどで巣立ちへ
オオミチバシリのヒナが孵化して3週間ほど経過して、ロードランナーの子どもたちが巣からジャンプして、巣立ちを迎えました。
巣立ちした子どもたちは親鳥の後を追って地面を歩き始めました。巣立ち後も2週間程度、親鳥と行動をともにすると言います。
独り立ちまでの間、親とともに歩き、狩りの方法などを学びます。番組で紹介された若鳥は、獲物のトカゲを見つけたものの、獲物が大きすぎて諦めてしまいました。これからも狩りの修行が続きます。
まとめ・終わりに
今回、2019年9月29日(日)19:30放送予定の「ダーウィンが来た」でオオミチバシリが特集されることを紹介しました。
「爆走鳥!ロードランナー」というタイトルのように、走ることに特化したオオミチバシリの生態を取材する放送内容です。
オオミチバシリは空を飛べる翼があるのに走ることを選択し、カッコウの仲間なのに托卵をしない不思議な存在です。
オオミチバシリが気になる方はぜひ9/29のダーウィンが来たをご覧ください。事前の録画予約がオススメです。
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