インコの利き目が首かしげのしぐさに影響?左右どちらが利き目か調べる方法
前回、インコの利き足に関する記事を紹介しました。今回、インコの利き目について紹介したいと思います。
普段インコが首をかしげることがよくありますが、その理由はインコの利き目によるものだったのです。
※前回のインコの利き足記事は↓
インコにも利き目が存在
インコの目は人間の目と異なり、左右の目が大きく離れています。
左右の目の位置が離れているのは、より広い視野を持てるように進化したためです。これは馬や牛などの草食の哺乳類にもよく見られる特徴です。
天敵などの出現をいち早く察知するために両目で見れる範囲が360度近くあります。
そんなインコの目ですが、左右の目のどちらか一方をよく使うようになります。その使う方の目が利き目になります。
利き目がどちらか調べる方法
インコの利き目を調べる方法について紹介します。
「飼い主が上方にいて、首をかしげた時、上にある方の目」
実はインコの「首かしげ」は利き目で見るため
インコの行動・しぐさの中で、愛鳥家に人気の1つに「首かしげ」があります。
これは人間でいうところの疑問に感じているというものではありません。
実は首をかしげることで利き目である片方の目でしっかりモノを観察しています。
インコの首傾げは、人間でいうところの「凝視」に近い行為です。
そのため、左右どちらに首をかしげるかによって、インコの利き目が左右どちらか判断することができます。
野生のインコは、左目が利き目の個体が多い
野生のインコの場合、利き目はどちらが多いのでしょうか?
2011年のオーストラリアの研究チームが、オーストラリア国内に生息する16種のオウム約320羽が、どちらの目を使って食べ物を探しているか調査しました。
その結果、以下の割合であることが判明しました。
- 47%が左利き(約150羽)
- 33%が右利き(約106羽)
- 20%が両利き(約64羽)
インコの場合、人間に比べ左右の目が離れています。そのため、左目を使う個体は足も左足を、右目を使う個体は足も右足を使い、利き目と利き足が一致します。
野生下で生息するインコ・オウムは、人間とは異なり、左利きが多いという興味深い結果深い研究結果でした。
出典:オウムは左利きが多数派、種類によって偏り=豪研究-ロイター
まとめ・終わりに
今回、インコの利き目について紹介しました。インコは両目が離れた位置にあり、視野が広いという特徴があります。
そのため、対象物を集中して見る際に、利き目を使って凝視します。この時現れるしぐさが愛鳥家に人気の「首かしげ」でした。
利き目と利き足はイコールの関係にあります。飼い主を見上げる際に、左右どちらに首を傾げているか確認して、愛鳥の利き目を確認してみて下さい。
※インコの利き足についてまとめた記事はこちら↓
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