「鳥と人、交わりの文化誌」発売記念!細川博昭氏トークイベントレポート

鳥レポート

2019年11月27日に書泉グランデで開催された細川博昭氏のトークイベント

2019年11月27日に「鳥と人、交わりの文化誌」発売記念で、著者の細川博昭氏のトークイベントが書泉グランデにて開催されました。

著者の細川博昭氏からどのようなトークが繰り広げられたのか、レポートを紹介したいと思います。

 

「鳥と人、交わりの文化誌」著者・細川博昭氏プロフィール

今回トークイベントを開催される「鳥と人、交わりの文化誌」著者の細川博昭氏は、鳥を中心に、歴史と科学の両面から人間と動物の関係をルポルタージュされているサイエンスライターです。

これまでに「インコのひみつ」や「インコの食事と健康がわかる本」、「インコの心理がわかる本」などのインコに関する飼育本を数多く出版されています。

その他にも、上記のような鳥をテーマにした書籍を多数執筆されている鳥の専門家です。

 

トークイベントの会場の様子・雰囲気

書泉グランデの7階イベントスペースで行われた細川博昭氏のトークイベントには、15名以上の参加者が来場されていました。

2019年11月27日に書泉グランデで開催された細川博昭氏のトークイベント

参加者の方は細川博昭氏のお話を真剣に耳を傾けていました。

講演中に出たエピソードや細川氏が披露したお話にうなずきながらメモをしている人もいました。

講演が終わった後の質疑応答でも時間切れになるまで、質問が相次ぐほどでした。

 

トークイベントの内容レポート

トークイベントでは、今回発売された「鳥と人、交わりの文化誌」に掲載された内容を中心に、細川博昭氏が話されました。

世界各地にいる人類が鳥とどのように接してきたか、また鳥をどのように利用してきたか(食べる、寝具、衣服など)について書くため、書籍を執筆されたとのことです。

  • 世界中の民族に伝わる神話には必ずといって鳥が登場する(ギリシャ神話:レダとハクチョウ、中国:ヤタガラス、日本:白鳥)
  • 飛ぶ力をもつものだけが、天上の神に近づくことが可能だから、鳥は他の生き物よりも神に近いと考えられてきた
  • 古代エジプトでは日食のときにコロナが、見え、長く二方向に伸びて見えたのが翼に見えたため、「有翼日輪」と太陽に翼があるとされていた
  • 「ロンドン塔のワタリガラスが全滅するとイギリスが滅びる」というアーサー王伝説の逸話があり、カラスを飼育する人が今も存在している
  • 日本神話にも20種類近くの鳥類が登場、カワセミは青い衣の比喩としてなど、比喩表現として用いられている
  • アメリカやモーリシャスの国章には鳥が描かれており、アフリカの島国「サントメ・プリンシペ」にはヨウムが描かれている
  • リョコウバト、ドードー、モアなどの絶滅した鳥をどうしても本書の中に入れたかった

細川博昭氏の「鳥と人、交わりの文化誌」発売記念トークイベントに添えられた花と書籍

今回のトークイベントを聞くことで、より本書を読むのが楽しくなる内容でした。

 

2020年2月15日に「鳥と音楽の文化誌」講演

細川博昭氏は次回、2020年2月15日に東京・新宿の朝日カルチャーで「鳥と音楽の文化誌 さえずる鳥と音楽の関係を辿る」というタイトルで講演されると告知がありました。

2020年2月15日に朝日カルチャー新宿で開催される細川博昭氏の講演「鳥と音楽の文化誌 さえずる鳥と音楽の関係を辿る」

人々と鳥との「音楽」を通した結びつきや、鳥のさえずりやふるまいが影響を与えた中世以降の音楽作品をピックアップして紹介されます。

その中から「音楽」を通して見えてくる、人間と鳥たちの関わりについて解説してくれる講演です。

 

2020年に出版される書籍情報が紹介

さらにトークの中で、今後の細川博昭氏の執筆活動で来年2020年に出版される書籍情報も紹介されました。

1つ目は、2020年2月に「江戸時代に描かれた鳥たち」のリニューアル版が出版予定とのことです。

「江戸時代に描かれた鳥たち」は2012年に発売された本ですが、すでに絶版になっており入手が困難の状態でした。

元々掲載されていた鳥はそのままに、さらに鳥の種類が増えるそうです。解説内容についてもアップデートされるとのことです。

2つ目は、2020年5月上旬ごろに「うちの鳥の老いじたく」の続編が出るそうです。そちらはGWの連休中にも発売記念イベントも企画中とのことです。

3つ目には、インコとフィンチ(文鳥や十姉妹など)の心理の違いを解説する本も執筆予定と発表がありました。

いずれも発売が楽しみな書籍です。また、情報が更新されましたら、お知らせしたいと思います。

 

最後は細川博昭氏のサイン会

細川博昭氏のトークショーと参加者の質問タイムが終了した後、サイン会が始まりました。

鳥と人、交わりの文化誌のサイン会で細川博昭氏の直筆サイン

表紙をめくったページのところに直筆サインをその場でいただきました。

サインには可愛らしい鳥も描かれており、トークイベントに参加した記念になりました。

 

まとめ・終わりに

今回、2019年11月27日に行われた細川博昭氏のトークイベントがどんな内容だったかレポートを紹介しました。

同日に発売された「鳥と人、交わりの文化誌」発売記念イベントとして、書泉グランデで行われました。

主な内容は書籍に掲載された内容についてのトークで、鳥が世界中の神話に登場する理由や、人間の音楽との関わりなどが紹介されました。

新刊を読みたくなる気持ちが非常に高まるトークイベントでした。

また、細川博昭氏の2020年に執筆予定の書籍情報もあり、そちらの出版も楽しみです。

 

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