【放送後追記】7月12日のダーウィンが来たはセグロアジサシ特集!魚(ロウニンアジ)が海鳥を襲う?

2020年7月11日鳥メディア

7月12日のダーウィンが来たはセグロアジサシ特集「魚が鳥を襲う!100万羽の壮絶子育て」100万羽を超えるセグロアジサシが群れで集まっている様子
2020年7月12日にNHK総合のダーウィンが来たにて海鳥のセグロアジサシが取り上げられます。 「魚が鳥を襲う!100万羽の壮絶子育て」というタイトルで、鳥が魚を捕らえるのではなく、魚がセグロアジサシを襲う逆転現象が起きています。 今回、ダーウィンが来たのセグロアジサシ特集の放送内容をまとめたいと思います。 ※放送を受け、放送内容など記事を追記しました。  

7月12日放送の「ダーウィンが来た」概要

  • タイトル:「魚が鳥を襲う!100万羽の壮絶子育て」
  • 放送日:2020年7月12日(日)19:30~19:58
  • 再放送:2020年7月13日(火)04:02~04:30
  • 放送局:NHK総合
  • 番組HP:ダーウィンが来た!(NHK)
7月12日のダーウィンが来たはセグロアジサシ特集「魚が鳥を襲う!100万羽の壮絶子育て」100万羽を超えるセグロアジサシが群れで集まっている様子
インド洋に浮かぶ島国、セーシェル。繁殖期には多くのセグロアジサシが集う。青い海と白い砂。そこに100万羽が舞う様はまさに楽園だ。しかし、子育てには壮絶な現実が!
 

セーシェルで暮らすセグロアジサシ

今回のダーウィンが来たの放送で取り上げられるのは、カモメの仲間である海鳥のセグロアジサシです。 海鳥のカモメの仲間であるセグロアジサシの写真。顔や首は白い羽だが、背中は黒い羽で覆われているのが名前の由来 セグロアジサシは体長は約45cmほどの大きさで翼を広げると、2倍の90cmを超える長さになります。 名前に「セグロ(背黒)」とあるように顔から首・腹部にかけて白い羽なのに対し、背中は黒い羽で覆われていて、それが由来となっています。 大西洋~インド洋~太平洋の熱帯地域の島々で繁殖期は過ごしますが、夏になると日本の沖縄や小笠原諸島にも飛来します。 今回の取材の舞台となったのはインド洋に浮かぶ島国・セーシェルです。 「インド洋の真珠」とも呼ばれ、美しい海が人気を集め、リゾート地として観光産業が発展しています。 そんな美しい海でセグロアジサシは繁殖期を過ごしています。  

100万羽の群れで子育て

セグロアジサシが100万羽もの大量の群れでセーシェルで子育てを行っています。
セグロアジサシのヒナの写真
NHKダーウィンが来た次回予告より
この地でのセグロアジサシの子育ては非常に困難が立ちはだかっています。 赤道地帯で照りつける太陽や夜ごと現れる天敵に加え、縄張り争いなど一つ間違えば、ヒナの命が奪われかねない過酷な状況です。 これらに加え、さらにこの地ではもう1つの困難が子育てするセグロアジサシを襲います。  

鳥類も襲う魚「ロウニンアジ」

それは、セーシェルのあたりの海域に生息する「ロウニンアジ」と呼ばれる魚です。 鳥も襲う大型の魚、ロウニンアジ ロウニンアジは大型の魚で成魚になると、全長180cm、体重は80kgを超えるほどになります。 さらにロウニンアジは肉食性の魚で、小魚やエビなどの甲殻類の生きものを捕食するのに加え、鳥類も獲物とします。 水面をジャンプして、飛んでいるセグロアジサシを狙ってきます。 ロウニンアジの狩りから逃れることができて、無事ヒナは成長できるか?とても放送が気になります。  

(追記)放送内容を追加

冒頭のシーンで孵化したヒナが登場し、セーシェル諸島で大量に生息している様子が流れました。 セーシェル諸島の8月はバカンスシーズンで多くの観光客でビーチが賑わっていました。 この時期に観光客以外にやってくるのが、今日の主役のセグロアジサシです。 同じセグロアジサシが100万羽近く群れで滞在しています。 普段は群れで行動していないそうですが、子育ての時期になるとセーシェルに集まってくるそうです。

楽園のような地での子育てにはたくさんの苦労も

セーシェルのような楽園で子育てと思っていたら、実はたくさんの苦労があります。 小さな島には川や湖しかないため、セグロアジサシは海水で水分補給を行います。 島の周りには食べ物が少ないため、親鳥は遠く離れた外洋まで行き、エサをとってきます。 親鳥は1日では帰ってこずに、2,3日近く帰って来ないこともあるそうです。

他のヒナよりも孵化が遅れたまる太に注目

今回の放送では他のセグロアジサシのヒナよりも孵化がかなり遅れたヒナに注目しました。 このヒナはとても丸っこい様子だったので、番組内で「まる太」と名付けられました。 日暮れが近づくころに、ある恐怖がやってきます。カニです。 15cm近くのカニが営巣地にやってきて、ヒナや卵を襲うことがあるそうです。 そんなカニに果敢に立ち向かっていきましたのがヒナのまる太でした。 今回は無事にカニが退散してくれて、事なきを得ました。

親鳥も捕らえた獲物をグンカンドリに狙われる

セグロアジサシはヒナだけでんかう、親鳥も狙われます。 外洋で頑張って取ってきたエサを横取りしようと、グンカンドリがやってきます。 あるセグロアジサシはグンカンドリに追い詰められ、エサを離してしましました。 これはセグロアジサシの戦略で、逃げられないと悟るとエサを離すようにします。 実はエサをたくさん取っていて、その中から1匹を離すことで、グンカンドリの追撃を振り切ります。

ヒナ同士でもエサの争いが

親鳥がエサを取ってきても、まだまだ争いがあります。 親鳥が取ってきたエサをヒナ同士で奪い合おうとします。 身体が小さなヒナはとても不利で、争いによって傷つき命を落とすことがあるそうです。 さらに、親鳥は何日も帰って来ないことがあり、まる太の親鳥もずっと帰ってきませんでした。 最後に食べ物をもらってから7日が経過したまる太は、もうかなりやせ細った状態でした。 しかし、そこに大人のセグロアジサシがやってきて、なんとエサをあたえてくれました。 どうやら親鳥が無事エサを持ってやってきたみたいです。 これでまる太も命をつなぐことができました。

最後の試練はアジサシVS巨大魚

子育てをヒナたちが成長したため、巣立ちの準備をはじめます。 ヒナたちは飛ぶ練習を始めるのですが、うまく飛べず、海面に浮かんでいると、突然巨大な魚が子どものセグロアジサシを襲いました。 襲ったのはロウニンアジと呼ばれる巨大なアジの仲間です。 40cm近く成長した子どもでも一瞬で海に引きずり込み、捕食してしまいます。 さらに、水面付近を飛んでいると、ジャンプして飛んでいる子どもも狙ってきます。 実はこうしたロウニンアジの行動は、セーシェル諸島の近く以外では目撃されておらず、地域限定の行動のようです。 子どもたちを待ち受けるロウニンアジの最後の試練を乗り越えたセグロアジサシだけが、外洋を目指して飛び立つことができるそうです。 11月にはすべての鳥が島を離れて外洋に旅立っていきます。 「自分の翼だけを頼りに広い大海原を旅していくのです。」というナレーションで締められました。  

まとめ・終わりに

今回、2020 年7月12日放送予定のダーウィンが来た!「魚が鳥を襲う!100万羽の壮絶子育て」を紹介しました。 インド洋に浮かぶ島国セーシェルで、セグロアジサシが100万羽で子育てに挑む様子を取材した放送です。 しかし、子育てには色々な困難に直面し、さらに魚のロウニンアジにも襲われるという危機にも瀕します。 無事にセグロアジサシのヒナたちが成長することはできるのか? ぜひ、7月12日19:30のダーウィンが来た!をご覧ください。