インコの中でもサザナミインコが鼻炎/副鼻腔炎になりやすいとの注意喚起がSNSで話題
サザナミインコの鼻炎、副鼻腔炎の注意喚起がSNSで話題です。
2024年3月にX(旧Twitter)でおおさか鳥の病院の高木院長が「サザナミインコは鼻炎並びに副鼻腔炎になりやすい」と投稿されました。
サザナミインコを飼っている飼い主さん、さらにインコの飼い主さんに知ってもらいたいので紹介します。
サザナミインコが鼻炎/副鼻腔炎になりやすいと注意喚起
大阪の天王寺にある鳥専門の動物病院「おおさか鳥の病院」の院長である獣医師の高木慎介先生が、2024年3月23日にX(旧Twitter)でサザナミインコの鼻炎に関する注意喚起を投稿されました。
【鼻炎・副鼻腔炎に注意】
特にサザナミインコは鼻炎・副鼻腔炎になりやすいです。副鼻腔まで炎症が広がると治すことが難しくなり、時には重症化してしまうこともあります。鼻腔変形等の後遺症が残ってしまう子も多くいます。普段から寒暖差の少ないしっかりとした保温を心がけましょう↓ pic.twitter.com/ixtjEmL6MV— 髙木慎介@鳥の獣医師 (@takagibirdvet) March 23, 2024
写真のサザナミは右鼻の弁蓋が一部欠損しています。このような鼻腔構造変化があると、鼻粘膜の防御機構が破綻します。その影響で鼻にゴミが詰まりやすくなったり、季節の変わり目や気圧変動で鼻水が出やすくなることがあります。その際だけ抗炎症薬を服用したり、定期的な鼻洗浄等で対応を検討します。
— 髙木慎介@鳥の獣医師 (@takagibirdvet) March 23, 2024
インコの鼻炎ならびに副鼻腔炎について注意喚起する投稿ですが、特にサザナミインコが発症しやすいとの情報です。
高木慎介先生の投稿では、正常なサザナミインコと重症化したサザナミインコの鼻の違いを写真でわかりやすく比較して解説してくれています。
サザナミインコの特徴
サザナミインコは中米のメキシコ南部から南米のコロンビアなどに生息しています。
「サザナミインコ」という名前が示す通り、羽にさざ波のような模様があることが特徴です。
おっとりとした性格の子が多く、小型インコながらオウムのような不思議な動きをします。
※サザナミインコの性質や特徴についてインコ生活で解説しています。
近年飼育する愛鳥家が増えていて、人気が高まってる種類のインコです。
サザナミインコは飼育の歴史が浅い
人気が高まりつつあるサザナミインコですが、飼育数が増えだしたのは2010年以降です。
セキセイインコやオカメインコに比べ、日本における飼い鳥としての歴史は浅いです。
そのため、サザナミインコに関する飼育情報はポピュラーなインコに比べると、少ないと言えます。
そんな中、おおさか鳥の病院の院長である高木慎介先生が投稿された、サザナミインコに鼻炎や副鼻腔炎になりやすいとの情報はとても貴重です。
※高木慎介先生は日本一の鳥専門病院と名高い「横浜小鳥の病院」勤務を経て、おおさか鳥の病院を開院されています。
こうしたインコの種別に注意すべき情報が蓄積されることで、よりよい飼育ができるようになり、より長い時間を飼い主と過ごせるようになります。
インコの鼻炎を防ぐために保温が大切
獣医師の高木慎介先生は、インコの鼻炎を防ぐために日ごろからの保温が大切と説いています。
普段から保温をしっかりして寒暖差の少ない飼育環境を整えることで鼻炎のリスクを下げることができます。
インコの中でもサザナミインコが鼻炎や副鼻腔炎になりやすいとのことなので、サザナミインコの飼い主さんは冬場や寒くなる日は保温を徹底することが大切です。
※インコの保温の必要性と方法について以下の記事で解説しています。
副鼻腔炎になると、重症化するケースも
投稿によると鼻炎であれば治療できるとのことですが、副鼻腔まで炎症が広がる副鼻腔炎になると治すことが難しくなるそうです。
鼻炎・副鼻腔炎を発症して鼻腔変形等の後遺症が残るサザナミインコの個体も多いとのことです。
鼻腔変形が起きると鼻の粘膜が持つ防衛機構が破綻し、鼻にゴミがつまりやすくなったり、鼻水が出やすくなります。
人間でも鼻炎が悪化すると、手術が必要になることがあります。
体の小さな飼い鳥の場合は人間以上に注意しなければなりません。
鼻炎を発症したら、すぐ獣医師の治療を
サザナミインコなどのインコが鼻炎を発症した場合は、すぐにかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。
鼻炎の段階で早期発見できれば治療することができます。
鼻炎を放置して炎症が広がって副鼻腔炎にまで悪化すると、重症化や後遺症が残る可能性があります。
日ごろから愛鳥の様子を観察し、鼻水など鼻の周りに何か異常がないかチェックすることが重要です。
鼻炎かなと少しでも思ったら早めに獣医師に診断してもらい、早期発見・早期治療しましょう。
まとめ・終わりに
今回、サザナミインコが鼻炎・副鼻腔炎になりやすいという注意喚起がSNSで話題になったので紹介しました。
X(旧Twitter)に投稿したのは大阪・天王寺で鳥専門病院を開いている「おおさか鳥の病院」の高木慎介院長です。
獣医師の高木慎介先生はサザナミインコは鼻炎並びに副鼻腔炎になりやすいことを注意喚起しました。
鼻炎であれば治療ができるものの炎症の範囲が副鼻腔まで広がると、重症化して治療が困難になって後遺症が残ることもあるそうです。
インコの鼻炎・副鼻腔炎を防ぐためには日ごろの保温で寒暖差を少なくすることが大切と高木慎介先生は説きます。
冬場や寒い日の保温をしっかりと行い、日々愛鳥の鼻周りに異常がないかチェックしましょう。
とりわけインコを飼っている飼い主さんの中でも、サザナミインコ飼いの人は要注意です。
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