【追記】飼い鳥用フードのサクサクサラダの紅麹は小林製薬供給ではないと公式発表!インコの食べ物は原料を要確認

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鳥用フードでも紅麹を着色料に使用!与えているフードの原材料の確認を

小林製薬が製造する紅麹(紅こうじ)で健康被害が発生し、食品メーカーの自主回収が行われています。

飼い鳥用のフードでも紅麹の使用がないか確認したところ、副食用の野菜フレーク「サクサクサラダ」の原料に紅麹が記載されていました。

紅麹のインコへの影響や健康被害の原因が特定されるまで、紅麹を原料にした鳥用フードの使用を控えるのが推奨されます。

【追記】製造メーカーである黒瀬ペットフード様がサクサクサラダの原料の紅麹が小林製薬から仕入れたものではなく、ベニコウジ色素と発表がありました。

小林製薬の紅麹サプリで健康被害

すでに新聞やテレビなど多くのニュースで報じられていますが、小林製薬が製造した紅麹を使ったサプリメントで健康被害が発生しています。

紅麹サプリを摂取した人が腎臓の病気を相次いで発症しており、2024年には1人が亡くなったとのことです。

紅麹は紅麹菌を培養して製造しますが、その中でシトニリンというカビ毒が発生することがあります。

小林製薬の紅麹はシトニリンを生成する遺伝子を持たない紅麹菌を培養して製造しているのとのことです。

健康被害が起きたあとに行われた小林製薬による調査でも紅麹からシトニリンは検出されなかったと報告されています。

※ただしシトニリンとは別の未知の成分が存在する分析結果が出たそうです。

そのため、なぜ健康被害が起きたか原因は特定していませんが、紅麹を使った製品の自主回収を呼びかけています。

小林製薬の紅麹は多くの食品メーカーが利用

小林製薬が製造している紅麹は自社のサプリメントで使用する以外に、多くの食品メーカーに提供しています。

ニュースで報じられている内容によると50社近くが小林製薬から紅麹を仕入れているとのことでした。

今回の紅麹サプリの健康被害に自主回収を受けて、紅麹を使用したメーカーも自主回収を発表するなど影響範囲が広がっています。

猫用のフードでも紅麹使用が話題に

そんな中、X(旧Twitter)でいなばのちゃおちゅーるの原料に紅麹が使用されていることが話題になりました。

猫が好んで食べるおやつである「ちゃおちゅ〜る」に紅麹がパッケージに記載されているとの投稿が拡散されました。

その後2024年3月26日にちゃおちゅ~るを製造・販売するいなば食品より、小林製薬が供給する紅麹を使用していないと発表がありました。

ちゃおちゅーるでおなじみのいなば食品は、小林製薬が製造する紅麹を使用していないことを公式サイトのお知らせで発表

愛猫にちゃおちゅ~るを与えている飼い主さんは多かったため大きな動揺がありましたが、公式発表を受けて沈静化しています。

飼い鳥用フードでも紅麹の原料利用を調査

前述したようにペット用フードでも紅麹が着色料として利用されているケースがありました。

ちゃおちゅ~るは小林製薬の紅麹ではありませんでしたが、もしかしたら小林製薬が供給している紅麹を使ったペットフードがあるかもしれません。

そこで、インコなどの飼い鳥用でも同様に紅麹が使われているフードや飼育グッズがないか調べてみました。

サクサクサラダの原料に紅麹を確認

調査した結果、野菜フレークなどに紅麹が含まれている鳥用フードの製品がありました。

原料に着色料として紅麹が記載されていた鳥用の副食にも与えられている野菜フレーク

黒瀬ペットフードが販売している自然派宣言シリーズの「サクサクサラダ」です。

商品パッケージの裏側にかかれている原料名の一覧の中に「紅麹」の記載がありました。

黒瀬ペットフードの自然派宣言シリーズ「サクサクサラダ」のパッケージ裏の原材料名に「紅麹」が記載

赤色の野菜フレークが紅麹を使って着色されているようです。

現時点で紅麹の供給元は未発表

当該のインコや小動物用の副食として、紅麹を使った野菜フレークを製造しているメーカーからは小林製薬から納入されたものか、どこの紅麹かは発表されていません。

インコ生活がSNSで注意喚起を行ったため、製造・販売メーカーに紅麹が小林製薬のものか、仕入れ先を問い合わせしています。

まだ小林製薬も紅麹で健康被害を引き起こした原因を特定するに至っていません。

それゆえに紅麹を使用したペットフードのメーカーも影響はわかりかねると推測します。

メーカーもおそらく対応に追われているので個別の問い合わせは控えるようにしましょう。

※インコ生活の問い合わせに対して当該メーカーから回答がありましたら、本記事にて追記で共有します。

(追記)小林製薬の紅麹不使用との公式発表

サクサクサラダを製造・販売している黒瀬ペットフード様が2024年3月27日に原材料名に記載されている紅麹に関するお知らせを自社HPに掲載されました。

黒瀬ペットフードがサクサクサラダなどで使用している紅麹が小林製薬が製造した紅麹原料ではなく、着色料のベニコウジ色素であると公式発表

サクサクサラダの紅麹は小林製薬が製造した紅麹ではなく、ベニコウジ色素とのことです。

※紅麹とベニコウジ色素は製造方法も異なる別物です。

そのため、現在報道されているような健康被害が起きている紅麹が使われていないことが確認できました。

インコ生活からの問い合わせについても下記のように回答いただいています。

お問い合わせの件について、当社の「自然派宣言 サクサクサラダ」は
小林製薬株式会社製造の「紅麹原料」は使用しておりません。
今まで通りご使用をいただけたら幸いでございます。

●黒瀬ペットフードオフィシャルページ「紅麹関連製品の報道について」
https://www.kurose-pf.co.jp/information/topics/2148

小林製薬の紅麹かもしれないと心配されていた方はそうではないと発表されています。

ベニコウジ色素は紅麹とは製造方法も異なる別物で、食べ物の添加物として用いられています。

そのため、健康被害などの可能性はかなり低いと考えられますが、サクサクサラダの使用再開は各自ご判断いただければと思います。

インコなど飼い鳥への影響は?

問題となった小林製薬の紅麹は人間の腎臓に悪影響とのことなので、同じ紅麹を使っている場合は飼い鳥にも危険かもしれません。

ただ、紅麹の製造元である小林製薬からもまだ正式な調査報告が公表されていない状態です。

そのため、実際に飼い鳥用フードに配合された紅麹がインコなどに影響を及ぼすかは分かっていません。

供給元がわからない状態では、原料に紅麹が含まれているペットフードは与えないほうが安全です。

与えている鳥用フードの原料確認を!

インコ用の副食や野菜フレークが含まれているシードなどの製品に紅麹が使われている可能性があります。

そのため、今時点で飼い鳥に与えているフードのパッケージにある原料を確認しましょう。

鳥用フードとしては紅麹は着色料として用いられることが多いので、赤色の着色があるペレットや副食は要注意です。

もし原料に紅麹が含まれている場合は、調査が終わって安全性が確認できるまで、愛鳥にそのフードの投与を控えることが推奨されます。

愛鳥を守るためにはリスクより安全

リスクと安全を天秤にかけた時、基本的にペットへの対応は安全に振り切るのが正解といえます。

リスクが発現した時、人間よりもインコのほうが命を落としやすいですし、知見も少ないからです。

事象が局所的か大局的かわからない場合は、そもそも事象から遠ざかるのが対応として有効です。

今回のケースでは小林製薬が製造した紅麹は健康被害が出ているためもちろんNGですが、紅麹自体が原因となる可能性も0ではありません。

ヨーロッパなどでは紅麹には規制が設けられていますし、一部の国ではそもそも紅麹が禁止されています。

紅麹自体は問題ないと確認されるまで紅麹を使った飼い鳥用のフードは与えないことが愛鳥の命を守ることに繋がります。

まとめ・終わりに

今回、小林製薬が製造した紅麹の健康被害を受け、紅麹を使った飼い鳥向けフードがないか調査しました。

調べた結果、黒瀬ペットフードの「サクサクサラダ」に、着色料として紅麹が使われていました。

紅麹が小林製薬から供給されたものか黒瀬ペットフードによる発表はまだありません。

※(追記)黒瀬ペットフードの公式HPで小林製薬が製造した紅麹を使用しておらず、関連性は一切ないとお知らせが掲載されています。

供給元がわからない場合は原料に紅麹が含まれていたら、使用を控えるのが大切です。

飼い鳥は人間よりもはるかに小さくて体重も少ないです。

愛鳥を守るために、与えているフードの原料に紅麹が含まれていないか確認しておきましょう。