とりフォーラム2018参加レポート(Birds Groomingセミナー中心)

鳥イベント, 鳥レポート

とりフォーラム2018とBirds' Groomingセミナーの参加・体験レポート

2018年ゴールデンウィーク最終日5/6に開催された、とりフォーラム2018に参加してきました。今回は同時開催の第5回Birds’ Grooming セミナーを受講しました。そのため、とりフォーラムの鳥グッズについては、休憩時間やセミナー終了後に参加してきました。今回は、セミナーの内容を中心にどのような内容だったか、体験レポートを紹介したいと思います。

 

■Birds’ Grooming セミナーは大盛況

セミナーは大田区産業プラザPIOの4階ホールにて開催されましたが、300人近く収容できる大会場でした。10時の開場前に、すでに10名以上の参加者が待っている状態でした。そこから、10時50分の開会までの間にどんどん会場の席が埋まっていきました。満席には至りませんでしたが、非常に盛況で、愛鳥家の方々の勉強熱心さを感じました。

第5回Birds' Groomingセミナーの看板

参加受付すると、セミナーで使用するパワーポイントを印刷した冊子と、トリ―ツ入れがもらえました。

Birds' Grooming shopの参加特典のトリ―ツ入れ

 

■セミナーの講演内容と感想

セミナーは、動物写真家の岡本勇太氏や、サイエンスライターの細川博昭氏、横浜小鳥の病院院長の海老沢和荘氏の3名が講師として登壇されました。どのテーマも愛鳥家にとって、興味深い内容でした。それぞれの講演内容の概要と感想を紹介したいと思います。

第5回Birds' Groomingセミナーのパワーポイント

 

○岡本勇太氏「オウム・インコの王国 オーストラリア」

野生のインコ写真家・岡本勇太氏のセミナー

岡本勇太氏は、高校生の時にオカメインコを飼育したことをきっかけに、野生のインコ・オウムに興味を持ち、オーストラリアを中心に、野生のインコを撮影する活動を行っています。

講演では、シドニーやケアンズなどの都市部で見られるインコ・オウムから、内陸部の乾燥地帯で見られる、セキセイインコやオカメインコの紹介がありました。野性下の厳しい環境でたくましく生活する姿と、野生ながらも、飼い鳥と同じように羽繕いを行い、楽しそうな写真が紹介されました。さらに、絶滅の可能性が高い、アカハラワカバインコも取り上げられました。アカハラワカバインコは、約350種のオウム・インコの中で、渡りの習性も持つ2種類のうちの1羽です。30羽満たないという話だったのが、今回の講演では20羽を切ったという情報があり、さらに絶滅の可能性が高まっているとのことです。

 

○細川博昭氏「老鳥との暮らし、寄り添い方を考える」

細川博昭氏の講演「老鳥との暮らし寄り添い方を考える」

細川博昭氏は、鳥を識るなどの鳥の生態や性質に関する書籍を多数出版しています。今回の講演は、2017年に出版された「うちの鳥の老いじたく」の内容をベースにしています。

鳥の老いじたくは、今だから出版できた本、10年前なら時代が追いついておらず、出せなかったといいます。

老鳥の言葉の定義と、飼い鳥の老化を抑える方法が紹介されました。安心が老化を遅らせ、ストレスや不安が老化を早めることが分かってきたそうです。また、寿命を決める因子に、遺伝や体質、育雛期の栄養状態といった、人間がコントロールできないものと、日々の食事やストレス、発情などの人間がコントロールできるものがあるそうです。なかでも、飼い主から愛されているという感覚が、飼い鳥にとって意外に大きな要素だと説きます。「老鳥へのメンタルケアは老人のメンタルケアと相似」という言葉が紹介され、自分ならどう思うか考えることで、鳥にとってよいケアが行えるとのことです。

今回の細川氏の講演を聴いて、老鳥へのケア、そして、できるだけ老化や体調変化を遅らせることは、以下の3つが大切だと感じました。

  1. 日々の変化を見逃さない
  2. 鳥の気持ちになって考える
  3. 鳥へのケアの試行錯誤を続ける

 

○海老沢和荘氏「飼い鳥の毛引き症を科学する」

海老沢和荘氏の講演「毛引き症を科学する」

海老沢院長による講演では、まずアニマルウェルフェアが紹介されました。動物福祉と訳されるアニマルウェルフェアには、5つの自由があります。そのうち、正常な行動発現の自由が上手くできておらず、知らず知らずのうちに鳥を苦しめているケースがあるそうです。

その後、講演テーマである毛引きの問題を解決するために、なぜ毛引き・毛噛みを行うようになったのか、原因について解説がありました。

毛引きというのは行動として、羽毛損傷行動と呼ばれます。毛引きが行われる場所は、首や背中、尾羽、胸部、腹部さらには、脚部といったありとあらゆる部位が挙げられます。毛引きしすぎると、もとの色と異なる色の羽が生えてくることもあるそうです。インコやオウム以外にも、文鳥も毛引きが多いという紹介がありました。また、横浜小鳥の病院で統計を取った結果、毛引きしやすい種類として、

  • ヨウム
  • コザクラインコ
  • ボタンインコ
  • マメルリハ

が紹介されました。また、オスとメスを比較すると、オスの方が毛引きの傾向が強いそうです。

毛引き・毛噛みの原因には、

  1. 遺伝的(鳥種、気質)
  2. 生物学的(本能、学習)
  3. 社会環境(育ち、飼育環境)
  4. 医学的(疾病、感染症、栄養)

の4つの要素が複合的に絡み合いっています。これらによって飼い鳥が不快と感じることでストレスが発生して、毛引きに走るようになります。この中で、飼い主が対応できるのが、3,4の社会環境と医学的の2つです。それらのポイントでどのようにすれば、毛引きの行動を修正できるか、対策方法について紹介がありました。そして、飼い鳥を毛引きさせないためには、冒頭で紹介があった、アニマルウェルフェアが重要と説きました。

 

10:50~16:10の長時間のセミナーでしたが、3つの講演とも勉強になる情報ばかりでした。

 

■とりフォーラムには鳥グッズの出展が盛り沢山

セミナーのお昼休憩の間に、同じ場所で開催している、とりフォーラム2018にも参加してきました。

とりフォーラム2018の看板

こちらも沢山の人が溢れており、どのブースも人気で鳥グッズを見るだけでも大変でした。

 

■まとめ・終わりに

今回、とりフォーラム2018とBirds’ Grooming セミナーに参加してきました。主にセミナーをメインに参加してきましたが、どの講演も非常に興味深い内容でした。特に、海老沢氏の毛引き・毛噛みに関する講演では、毛引きという問題行動に対して、解決方法を紹介するだけでなく、なぜ、毛引きが起きるのかという原因にフォーカスした内容でした。その中で紹介された、アニマルウェルフェアの大切さをセミナーで学ぶことができました。

また、講演の合間にとりフォーラムの鳥グッズの出展も見てきましたが、色々な鳥グッズの出展され、こちらも盛況でした。鳥についての勉強と、鳥グッズを楽しめる素敵な鳥イベントでした。とりフォーラムとBrids’ Grooming セミナーは、毎年ゴールデンウィークに開催されています。ぜひ、来年も参加したいと思います。