インコの迷子対策まとめ~愛鳥のロストを防止するための注意点を解説

インコお世話

春から秋にかけての暖かい季節では、迷子になるインコやオウム、文鳥が増加します。

そこで、外に逃げてしまいやすいタイミングやロストしないような対策方法を解説します。

 

春は迷子鳥が増えやすい季節

過ごしやすいあたたかな春は、インコやオウム、文鳥などの迷子が増えやすい季節です。

出かける機会も冬に比べ多くなることで、扉の開閉回数やベランダに出る機会も増え、そのタイミングでロストすることがあります。

インコの健康のためのお世話である日光浴でロストしてしまうケースもあります。

また、春はインコをお迎えされる愛鳥家も多く、新しく買い始める人も増えます。

慣れていないお世話の中で不注意で愛鳥を迷子にしてしまう事故もよく起きています。

そうした点から春にかけて、自分の愛鳥を迷子にしないよう細心の注意が求められます。

 

愛鳥のロスト事故が多いお世話の種類

インコなどの愛鳥のロストはお世話をしているタイミングで発生します。

インコの迷子が起きやすいお世話の種類としては以下4種類が挙げられます。

  1. ケージから室内に出す放鳥
  2. インコをケージのまま外に出す日光浴
  3. 通院などのキャリーでの屋外移動
  4. フライトスーツを着用したお散歩

ケージから室内に出す放鳥

ケージの中から出す放鳥は、通常室内やバードアスレチックなどで過ごします。

バードアスレチックで放鳥中のオカメインコ

この時、外との境界は窓や扉のみとなっており、窓や扉を開けてしまうと、インコが飛んでいってしまい迷子になります。

インコをケージのまま外に出す日光浴

インコの健康のために行う日光浴では、暖かくなった季節ではケージを屋外に出して行うケースが多いです。

日光浴をしているセキセイインコ。日光浴の注意はもちろん、野良猫やカラス、イタチなどには要注意

ケージが開いてしまえば、中にいるインコは外に出てしまい、ロストに繋がります。

屋外には、野良猫やカラスなどインコを狙う天敵もおり、天敵がケージに突撃してきて、ケージが開いてしまう事故も起きています。

通院などのキャリーでの屋外移動

通院などで公共交通機関を利用した移動では、ケージに入れたままでの移動は困難なため、キャリーを使います。

キャリーに入った状態のシロハラインコ

キャリーもケージと同様に、中にいる愛鳥が開けられないようなロックの仕組みが備わっています。

しかし、万が一にキャリーを落とした時にロックが解除されてしまい、愛鳥が飛び出してしまう恐れがあります。

フライトスーツを着用したお散歩

最近ではフライトスーツを着用してインコと一緒に外をお散歩される愛鳥家の方も増えています。

基本的に室内、さらにケージの中で生活するインコにとって、色々な風景を眺めることができるお散歩は、ストレス解消に繋がるとの意見もあります。

フライトスーツはハーネスのようになっていて、インコが飛んでいってしまうのを防ぎます。

しかし、フライトスーツは生身の状態なので、野良猫やカラスなど天敵から狙われる可能性があります。

 

インコを迷子にしないための対策

インコを迷子にしないため、前述で紹介したお世話をしている際には細心の注意が求められます。

愛鳥のロストが起きやすい4種類のお世話で、それぞれ迷子対策の方法を紹介します。

愛鳥を放鳥する際のロスト対策

室内で放鳥しているだけであれば、インコが外に出ることはないので、ロストになることはありません。

しかし、放鳥しているタイミングでベランダに出るために窓を開けてしまったり、扉を開けてしまった場合に外に飛んでいってしまいます。

そのため、放鳥中はゼッタイに窓や扉を開けないようにすることが大切です。

「ながら放鳥」で家事などの他のことをしながらだと、事故が起きる可能性も高くなるので、必ず放鳥の際は放鳥に集中しましょう。

しかし、しっかり放鳥の様子を見守っていても、他の家族が窓を開けたり、扉を開けることがあります。

きちんと放鳥中であることがわかるように、家族に放鳥していることを伝えることが大切です。

放鳥するタイミングで窓や扉に放鳥していることを伝えるステッカーを貼り、放鳥していることを共有する方法も有効です。

また、夏場は窓を開けて網戸にしているお家もあると思います。

しかし、鳥が飛行するスピードはとても速く、経年劣化した網戸の場合は突き破るケースもありました。

放鳥のやり方や注意点は下記の記事でもまとめてます。

インコの放鳥の方法・注意点まとめ!気を付けたい3つのポイント~室内は危険が沢山

日光浴時のロスト対策

愛鳥の日光浴の時に迷子になるパターンとしては、以下の3種類が主なものです。

  1. ノラネコやカラスなどの天敵に襲われる
  2. 通りがかりの人が勝手に開ける
  3. 設置場所が不安定で、ケージが倒壊する

3は日光浴する場所が大切なので、ケージを設置するのは平らな倒れにくい安定した場所にしましょう。

1,2を防ぐために、日光浴のタイミングでは必ずそばにいるようにして、周囲に注意を払いましょう。

敷地内であっても少し目を離した隙に・・・という事故も起きたケースがあります。

日光浴の時間はそこまで長時間ではないので、きちんと見守ることが飼い主に求められます。

キャリーで移動中のロスト対策

市販されているキャリーは中からは開けられないようロックされています。

しかし、不可抗力でキャリーを落としたタイミングで、キャリーが開いてしまうことがあります。

キャリーが開閉してしまえば、そこは外なので、即ロストに繋がります。

そこで、キャリーで移動中にはロストを防ぐため、ゴムバンドやナスカンを使って、2重でロックしておきましょう。

キャリーの標準のロックに加え、追加のゴムバンドやナスカンでロックをかけることで、落とした拍子にキャリーが開閉する可能性を低くすることができます。

また、キャリーで移動中はゼッタイにロックを解除せず、キャリーの外から確認するようにしましょう。

途中どうしても愛鳥の状態を確認したい場合は、外部から人が入らない隔離された空間に移動したあとにキャリーを開けましょう。

フライトスーツの散歩中のロスト対策

なお、フライトスーツがしっかり装着できているといっても安全ではありません。

キャリーと異なり、インコやオウムは何にも守られていない状態です。

そのため、野良猫や外猫、カラスなどに襲われることもあります。

フライトスーツで連れ去り防止にはなりますが、猫に咬まれたり、引っかかれたりすることで致命傷を負いかねません。

フライトスーツでお散歩する際は周囲に注意を払いながら、あまり長時間は出さず、キャリーに戻すのが大切です。

 

ふとした気のゆるみがインコを迷子に

インコや文鳥を迷子にしたという情報は、ツイッターなどでは毎日のように見かけます。

そうした投稿では飼い主の方が故意に逃がしたものはほとんどありません。

日ごろから、愛鳥を大切にお世話し、愛情を注がれていた愛鳥家の方が多いです。

しかし、自動車事故なども同じように、ふとした気のゆるみでロストは起きてしまいます。

気のゆるみを上手くコントロールすることと、迷子になりやすいポイントでステッカーを活用するなど、気づきのポイントを設けておくことが大切です。

 

まとめ・終わりに

今回、インコやオウム、文鳥の迷子対策について紹介しました。

暖かい季節では、愛鳥のロストの事例が増える傾向にあります。

地震などの大災害のケースを除き、基本的に室内のケージにインコがいれば、迷子・ロストが起きることはありません。

しかし、放鳥や日光浴、キャリーで移動中など外に出やすくなっている状態で迷子が起きやすいです。

愛鳥を守ることができるのは飼い主さんしかいません。

大切な家族である愛鳥をロストしないように、しっかり飼い主さんが目を離さず、細心の注意を払いましょう。