【小型インコ】ヒムネキキョウインコの性質・特徴や鳴き声と値段について

2019年12月29日インコ種類

オスのヒムネキキョウインコの個体(バードアンドスモールアニマルフェアで撮影)

ヒムネキキョウインコは、オーストラリア大陸南部に生息しているインコです。

前回紹介したキキョウインコと同じ名前が付いており、似ている部分もありますが、別の種類になります。

そんなヒムネキキョウインコの特徴・サイズやどのような鳴き声か、販売価格も含め、紹介したいと思います。

※特徴や性格は個体差があります。性別や年齢によっても大きく異なることもあります。

 

ヒムネキキョウインコの特徴

ヒムネキキョウインコはオーストラリア南部に生息する小型サイズのインコです。

ヒムネキキョウインコの英語名は「Scarlet-chested Parrot」または「Splendid Parrot」と言い、漢字では「緋胸桔梗鸚哥」と書きます。

オスの胸が真紅色の羽が生えており、学名の「splendida(きらびやかな)」という名の通り、非常に美しいインコです。

オスのヒムネキキョウインコの個体(バードアンドスモールアニマルフェアで撮影)

ヒムネキキョウインコはキキョウインコと似た特徴があり、同じキキョウインコ属ですが、亜種ではなく別個の種として分類されています。

飼い鳥としての歴史はキキョウインコ同様に古く、昔から愛鳥家から飼育され、品種改良も行われています。

しかし、実は野生下の生息地は人がいない場所に暮らしている個体が多く、野生のヒムネキキョウインコを発見するのは難易度が高いです。

 

ヒムネキキョウインコの成鳥は雌雄の区別が可能

ヒムネキキョウインコもオスとメスで見た目が異なる、雌雄異体です。

オスは胸部に生えている真紅の赤い羽が特徴的です。

また、後頭部の首あたりは緑色の羽が生えていますが、頭頂部になるに従い青緑色に変化し、顔の部分は鮮やかな青色、クチバシ付近はネイビー色になります。

色鮮やかなオスのヒムネキキョウインコ

一方メスは頭部が淡青色、胸部が緑色の羽毛で覆われており、オスに比べるとやや地味に印象です。

野生のメスのヒムネキキョウインコ

 

ヒムネキキョウインコの性格

ヒムネキキョウインコは、穏やかな性格・性質で、他の鳥に対して攻撃的でもありません。

そのため、クチバシで強く噛まれるといったことも少なく、あまり鳥を飼ったことがない人でも飼いやすい種類です。

ただ、オーストラリア系の他のインコ同様に、そこまで飼い主にベッタリと懐くことが少ないです。

 

カラーバリエーション・亜種

ヒムネキキョウインコのカラーバリエーションですが、古くから愛好家によって品種改良が行われています。

そうしたブリードによって、ノーマル以外色変わりの品種が多数生まれています。

  • ブルー
  • シルバー
  • パステルブルー
  • オパーリン
  • シナモン
  • アルビノ

ブルーの色変わりのヒムネキキョウインコ

ヒムネキキョウインコはキキョウインコと同じ「キキョウ」という文字が入っていますが、分類としては分かれています。

また、ヒムネキキョウインコには亜種が存在せず、基亜種のみの単独種です。

 

ヒムネキキョウインコの鳴き声の大きさはどれぐらい?

ヒムネキキョウインコの鳴き声は、身体も小さいため大きくありません。

歌を歌っているヒムネキキョウインコの動画がありましたが、とても小さく可愛らしい声で鳴いていました。

そのため、マンションなどの集合住宅でも飼いやすいです。

ただし、ヒムネキキョウインコは驚くと飛び回ることがあるので、ケージはできるだけ大きいサイズのものを用いましょう。

 

ヒムネキキョウインコのおしゃべりは上手?

ヒムネキキョウインコのおしゃべりですが、日本語や英語含め、おしゃべりをしている動画はアップされていませんでした。

海外のインコ情報サイトでもヒムネキキョウインコはおしゃべりが苦手という記述がありました。

ただ、歌を歌う動画はありましたので、歌が上手な個体の場合、口笛などで一緒に歌を歌ってくれるかもしれません。

 

ヒムネキキョウインコの基本データ

  • 小型インコ
  • 分類:オウム目インコ科キキョウインコ属
  • 英語名:Scarlet-chested Parrot
  • 原産:オーストラリア南部
  • 体長:約19~20cm
  • 体重:約36~40g
  • 寿命:約12年
  • 値段:18000円~
  • 食性:植物食(種子や穀物、果実など)

※特徴や性格は個体差があります。性別や年齢によっても大きく異なることもあります。