インコ用ペレット「ラフィーバー」の特徴と種類!与え方や保管方法も紹介
インコの総合栄養食ペレットの1つにラフィーバーがあります。
必須脂肪酸であるオメガ3やオメガ6がバランスよく配合された愛鳥の健康に配慮したペレットです。
ラフィーバーのペレットの特徴や商品ラインナップについて解説したいと思います。
LAFEBER(ラフィーバー)の歴史
LAFEBER(ラフィーバー)社は、インコなどの飼い鳥用ペレットの製造しているアメリカの会社です。
1970年初頭にT.J.ラフィーバー博士によって設立されました。
創業者であるT.J.ラフィーバー博士はアイオワ州立大学の獣医学部を卒業後、動物病院を開業しますが、当初は犬や猫の治療が中心でした。
1960年代に米国獣医師学会が新たに設立した鳥類医学委員会の委員長に就任し、飼い鳥の治療を重点的に行うようになりました。
飼い鳥の治療するようになったことで、T.J.ラフィーバー博士は多くの飼育本を出版されています。
ただ、インコなどの飼い鳥を治療する中で、治療した鳥が栄養失調で亡くなってしまう問題を抱えていました。
そこで、動物病院の裏で粉砕機を使ってペレットの製造を開始し、そのペレットを鳥の飼い主に配ったところ、体調がよくなり良好な結果になりました。
こうしてシード食では補えない栄養を摂取可能なペレットを製造販売するようになりました。
その後も、後述するニュートリーベリーのような飼い鳥が食べやすいペレットの製品も開発しています。
ラフィーバーのペレットの特徴
ラフィーバーのペレットは、米国獣医師学会の鳥類医学委員会の委員長を務めたT.J.ラフィーバー博士によって長年にわたり研究・開発を重ねています。
ラフィーバー社のペレットは自分たちで用意した農場で栽培した作物を使ってペレットづくりをはじめ、今も継続されています。
※ラフィーバーのペレットパッケージは2024年現在リニューアルされ、従来のプラスチックケースから袋タイプに変更されています。
そのため、ペレットに使う素材にもこだわっており、遺伝子組み換えでないトウモロコシや大豆などの高品質な原料です。
インコなどの飼い鳥に必要な栄養素であるビタミンやミネラル、アミノ酸が十分に含まれており、必須脂肪酸であるオメガ3、オメガ6もバランスよく配合されています。
また、人工着色料や人工染料も使わず、安全性も高いペレットに仕上がっています。
必須脂肪酸オメガ3、オメガ6の効果は?
ラフィーバーのペレットに配合されている必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6は、人間の健康にも大切な栄養素です。
オメガ3とオメガ6はそれぞれ正反対の作用があります。
オメガ6は白血球を活性化して病原菌などと戦う働きがあるのに対し、オメガ3は逆に白血球の働きを抑制、炎症を抑える働きがあります。
そのため、オメガ3やオメガ6の一方のみ取ると、片方の働きが強くなって、逆に健康を損なう恐れがあります。
ラフィーバーのペレットはそうしたオメガ3とオメガ6の働きを考慮し、バランスのよく配合されています。
ラフィーバーの通常食ペレットの種類
ラフィーバーのペレットで通常タイプである「プレミアムデイリーダイエット」には粒の大きさに応じた4種類のラインナップがあります。
①ラフィーバー プレミアムデイリーダイエット カナリア(567g)
②ラフィーバー プレミアムデイリーダイエット フィンチ(454g)
③ラフィーバー プレミアムデイリーダイエット パラキート(567g)
④ラフィーバー プレミアムデイリーダイエット オカメインコ(567g)
以前は、オカメインコよりも大きいサイズのパロットやマコウという商品がありました。
しかし、プレミアムデイリーダイエットの大型サイズ用(567g)は終売になっており、購入することはできません。
各ラインナップは粒の大きさが異なるのがポイントですが、栄養バランスの配合もそれぞれの鳥種に合わせた形で少し異なっています。
ラフィーバーのペレットの粒の大きさ
ラフィーバープレミアムダイエットシリーズのペレットの粒の大きさはそれぞれの製品で以下のようになっています。
- カナリア:直径約1ミリ、長さ約0.5~1センチの円筒形
- フィンチ:細かいフレーク状
- パラキート:直径約2ミリ、長さ約0.5~1センチの円筒形
- オカメインコ:直径約3ミリ、長さ約0.5~1センチの円筒形の円筒形
他のペレットと混ぜ合わせたい場合は、フレーク状になっているフィンチがオススメです。
ラフィーバーのペレットの保管方法
ラフィーバーのペレットは袋形状のパッケージではなく、プラスチックケースに封入されて販売されています。
このパッケージ容器を使って、開封後もそのまま保存容器として利用できます。
直射日光の当たらない、風通しのいい涼しい場所で保管することがオススメされています。
ペレットを冷蔵や冷凍される方もいらっしゃいますが、愛鳥に与える際に冷蔵庫からの出し入れで結露が発生し、ペレットが変質・劣化する恐れがあるので注意が必要です。
食べやすいニュートリーベリーも
ラフィーバーのペレットには、先程紹介した通常食のペレットの他に、飼い鳥の食べやすさを考慮した「ニュートリーベリー」があります。
ニュートリーベリーはシードや穀物をベースにペレットを10%程度配合し、蜜で固めたおやつ要素の強いペレットです。
通常のシードに比べ、嗜好性が高く、ペレットが苦手な飼い鳥でも食べてもらいやすい商品になっています。
ラフィーバーはペレットを考える上で、栄養の完全性に加え、鳥の受け入れやすさも重視しており、そうした考えを取り入れたのがニュートリーベリーです。
ただし、ニュートリーベリーは嗜好性が高く、ペレットの配合率は少ないので、主食ではなく、ペレット切り替えやおやつとして与えるのがオススメです。
まとめ・終わりに
今回、インコ用の総合栄養食のペレットの商品の中から、ラフィーバーについて紹介しました。
ラフィーバーは鳥類に特別な情熱を持つ獣医師・T.J.ラフィーバー博士によってアメリカで1970年初頭に誕生したペレットメーカーです。
自社の前にある農場で栽培した安全な原料をベースに、ビタミン、ミネラル、必須アミノ酸の必要な栄養素を含まれています。
さらに、健康によいと言われる必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6がバランスよく配合されています。
ラフィーバーのペレットは鳥の食べやすさを意識して開発されているため、好んで食べるインコやオウムも多いです。
ラフィーバーのペレットの種類の特徴と粒の大きさから、愛鳥に適切なものを選択してあげましょう。
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