細川博昭氏「鳥が好きすぎて、すみません」トークショー&サイン会の参加レポート

2018年10月7日インコ書籍,鳥レポート

鳥が好きすぎてすみませんの先行発売イベントで細川博昭氏のトークショー&サイン会が開催

2018年10月6日(土)に東京・神保町の書泉グランデで開催された細川博昭氏の「鳥が好きすぎて、すみません」の先行販売と、トークショー&サイン会に参加してきました。トークショーでは、「鳥が好きすぎて、すみません」を出版するに至った背景や、執筆での裏話などが著者の細川氏から披露されました。どのような内容だったか紹介したいと思います。

 

「鳥が好きすぎて、すみません」先行販売イベント

鳥が好きすぎて、すみませんは、2018年10月10日発売予定の細川博昭氏の新刊です。これまでは、「鳥を識る」や「インコのひみつ」といった鳥の生態や能力について語る書籍が中心でした。今回は、細川博昭氏にとっても初の鳥エッセイで、細川氏が鳥とともに歩んできた人生について語られる作品です。

その出版を記念して、発売4日前に10月6日に、東京の神保町にある書店「書泉グランデ」にて、「鳥が好きすぎて、すみません」の先行販売が行われました。さらに、先行販売を購入した人には、著者の細川博昭氏によるトークショー&サイン会に参加できます。

書泉グランデの鳥が好きすぎて、すみませんの告知チラシ・フライヤー

 

トークショーはどんな内容だったか?

トークショーは、書泉グランデ7階のイベントスペースで開催されました。5階で「鳥が好きすぎて、すみません」を購入し、入場券を受け取って、7階に向かいます。

トークショーには20人近くの参加者がいました。15時になったところで、著者の細川博昭氏が登場され、トークショーがスタートしました。トークショーでは事前に細川氏が用意したスライドに沿って行われました。

書泉グランデで開催された、鳥が好きすぎて、すみませんのトークショー&サイン会の会場の様子

 

「鳥が好きすぎて、すみません」出版の背景

今回のトークショーは、「鳥が好きすぎて、すみません」が出版されるに至った背景が紹介されました。

これまでの日本人の鳥との関わり方の歴史は、野鳥を眺めることを善としてきた経緯がありました。鳥を飼うということが悪とされてきた結果、昭和の頃と比べ、鳥との関係性が稀薄になっていたとのことです。

確かに愛鳥家同士では感じることは少ないですが、鳥を飼っていない一般の人にとって、「鳥は野生で大空を自由に飛び回る方が幸せだ」という意識が強いことを感じます。本書は、そうした雰囲気がまだ残る現状に、一石を投じる作品です。

鳥が好きすぎて、すみませんの表紙画像

 

細川博昭氏が初の鳥エッセイを出版に至った裏話

さらに、今回の「鳥が好きすぎて、すみません」は、細川氏が書きたいことを書いた作品と仰いました。これまでの細川氏の著書は、編集者の視点から読者の望むテーマやトピックを書いていたそうです。それに対し、本書は、細川氏のこれまでの鳥との関わってきた人生の体験談や、思っていることを自由に書いたとのことです。

その結果、これまでの著書では掲載されなかった、細川博昭氏の生い立ちなどを知ることができます。

細川博昭氏が、「鳥が好きすぎて、すみません」を出版するに至った背景

 

実は、最初は別のタイトル案が候補だった?

今回発売の新刊は、企画の段階では、タイトルが異なっていたそうです。当初は「○○はみんな、○○から教わった」的なタイトルを考えていたとのことです。しかし、構成的に内容が重くなると判断し、途中で変更になりました。

また、今年発売された「鳥類学者だからといって鳥が好きと思うなよ」も意識されていたこともあり、色々なタイトル案の検討を経て、「鳥が好きすぎて、すみません」というタイトルに決定しました。

 

ワカケホンセイインコの野生化についても言及

トークショーでは、今メディアで話題になっているワカケホンセイインコについても言及がありました。「鳥が好きすぎて、すみません」でも取り上げられていますが、メディアの報じ方を見ると、ワカケホンセイインコここ数年で急増したかのような印象を視聴者は抱きます。

東京などの関東で野生化が進むワカケホンセイインコ

しかし、実際には、どのような変遷でワカケホンセイインコが日本に定着したか、細川博昭の専門である、史学的な観点で分かりやすく説明がありました。

※ワカケホンセイインコ野生化をまとめた記事はこちら↓

ワカケホンセイインコの野生化問題についてまとめ~東京・神奈川で繁殖

 

細川博昭氏が小鳥とともに歩んできた人生

最後に、細川氏がこれまでの人生で、どのように鳥と出会って、暮らしてきたのか紹介がありました。細川氏は、インコ飼いのイメージがありますが、実は最初に飼った小鳥は、「十姉妹(ジュウシマツ)」だったそうです。
それから社会人になってから、色々なインコと運命的な出会いを果たしたそうです。

  • セキセイインコ・ブルーオパーリンのぴぃちゃん
  • 初めてのオカメインコのアルちゃん
  • オカメインコ・アルビノのちび&ルークちゃん
  • 鍋が大好きなオカメインコのメイちゃん
  • 止まり木から首を伸ばして水を飲むオカメインコの菜摘ちゃん

さらに、細川先生が中学二年生の時に物書きを目指すようになったのエピソードも紹介されました。物書きになるために、細川がどのようなことを積み重ねて、実際に作家になったかというエピソードもとても興味深かったです。

鳥が好きすぎて、すみませんのトークショー&サイン会参加特典のオリジナルポストカード

 

無事、細川博昭氏のサインも入手

トークショー終了後、サイン会に移りました。無事「鳥が好きすぎて、すみません」に、細川博昭氏のサインをいただくことができました。

鳥が好きすぎて、すみませんに著者の細川博昭氏のサインを書いてもらう

サインのなかには可愛らしいオカメインコのイラストも描かれています。時折サインを見返しつつ、鳥が好きすぎて、すみませんを熟読していきたいと思います。

 

(10月10日追記)鳥が好きすぎて、すみませんのレビュー記事

今回の先行販売イベントにて入手した、「鳥が好きすぎて、すみません」を発売日前に入手できたので、読了しました。書籍を読んだ感想・レビューを以下の記事にまとめています。

「鳥が好きすぎて、すみません」の書評・レビュー!細川博昭氏の初の鳥エッセイ

 

まとめ・終わりに

今回、「鳥が好きすぎて、すみません」の先行販売イベントで、2018年10月6日に書泉グランデにて開催された細川博昭氏のトークショー&サイン会に参加してきました。そのなかでは、なぜ「鳥が好きすぎて、すみません」が出版に至ったか、著者の細川氏が小鳥とどのような人生を送ってきたかを知ることができました。

おかげで、非常に「鳥が好きすぎて、すみません」の書籍を読むのが楽しみになったトークショーでした。また、トークショーの内容を振り返りながら、本書を熟読して楽しみたいと思います。なお、「鳥が好きすぎて、すみません」は10月10日発売です。トークショーを聞いただけでも素敵な内容だと感じましたので、ぜひ一度お手にとってみてください。