1/6の毎日放送「せやねん!」で幼鳥のインコがノーリードで冬の12時間ロケに出演

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毎日放送「せやねん!」の「ニッチなハンニッチのロケ中に肩からゴシキセイガイインコが落ちて慌てるシーンでは犬がインコに近づく危険な場面も

2024年1月6日に関西ローカルで放送された「毎日放送 せやねん!」のコーナーである「ニッチなハンニッチ」にゴシキセイガイインコがノーリードで出演していました。

Amazonプライムで放送を確認したところ、雪も降るほどの寒い屋外での12時間に渡るロケにインコが登場していました。

鳥専門店であるこんぱまる相生店が協力したにもかかわらず、インコの不適切な扱いに愛鳥家から批判の声が多数挙がっています。

1月6日の毎日放送の「せやねん!」

愛鳥家の方から情報提供があったのは、関西ローカルでのみ放送されている毎日放送の「せやねん」の2024年1月6日の放送回でした。

地上波テレビでは主に近畿圏での視聴可能なため、関東など他の地域では視聴できませんが、Tverでの見逃し配信が行われています。

その他にAmazonプライムのプライム・ビデオにある「大阪チャンネルセレクト」に加入することで視聴可能です。

毎日放送の「せやねん!」は関西ローカルの番組だが、Amazonプライムのプライム・ビデオの大阪チャンネルセレクトで視聴可能

せやねん!(プライムビデオ)

※大阪チャンネルセレクトは別途追加費用がかかりますが、14日間の無料体験があります。

毎日放送が運営している動画配信サイト「MBS動画イズム」にも配信されています。

ニッチなハンニッチで鳥・犬・猿が登場

毎日放送「せやねん」の1月6日の放送回で「ニッチなハンニッチ」というコーナーが放送されました。

ニッチなハンニッチは芸人であるカベポスターさんが12時間かけてニッチなことに挑戦するコーナーです。

ノーリードでゴシキセイガイインコが出演した「毎日放送 せやねん!」のニッチなハンニッチのコーナー企画

1月6日の放送では「岡山のスター桃太郎になって12時間、町ぶらすれば素敵な出会いがある?」という企画でした。

そこで芸人さんが桃太郎に扮した衣装を着るとともに、お供として生き物も一緒にロケする形で桃太郎でおなじみの犬・猿・鳥が登場しました。

桃太郎のキジではなくゴシキセイガイインコが登場

桃太郎であれば鳥は日本の国鳥であるキジなのですが、今回登場したのはゴシキセイガイインコでした。

ノーリードでまだ生後7ヶ月の幼鳥であるゴシキセイガイインコが出演した「毎日放送 せやねん!」のニッチなハンニッチ

おそらくキジを出演させることが難しかったため、代わりに色合いが似ているゴシキセイガイインコが選ばれたのだと推測されます。

しかし、上記のキャプチャ画像を見てもわかる通り、インコの扱いについて問題がありました。

せやねん!のインコ取り扱いの問題点

1月6日放送の「せやねん!」のニッチなハンニッチにはゴシキセイガイインコの取り扱いについて、以下の不適切な点がありました。

  1. ゴシキセイガイインコは生後7ヶ月の幼鳥
  2. クリッピングはしているもののノーリード
  3. 雪が降っているほど寒い中で屋外ロケ
  4. 人通りの多いところや車道近くで撮影
  5. 犬やサルもいて攻撃してしまう危険性も

前述の画像の通り、番組に出演したインコはまだ冬を一度も経験していない幼鳥のゴシキセイガイインコでした。

それにも関わらず、12時間にも及ぶ冬の屋外ロケに参加していました。

まだ幼鳥のゴシキセイガイインコが12時間と夜遅くまでのロケに参加

雪が降って通行人は防寒着でも寒そうなのに、まだ成鳥ではないインコにはすごく負担が大きいです。

途中、肩から落ちることがあり、バタバタした様子で手に乗せようとしていたが、共演の犬やサルもピリピリしていて、見ていてハラハラしました。

飼い主さんが常に近くでサポートとありますが、カラスなどの天敵に襲われたり、変な場所に落ちたり、突発的な事故が起きかねない状態でした。

毎日放送「せやねん!」の「ニッチなハンニッチのロケ中に肩からゴシキセイガイインコが落ちて慌てるシーンでは犬がインコに近づく危険な場面も

路上には鳥のフンもあるので、鳥インフルエンザなどの感染症に感染する危険性もあります。

羽を切って飛べなくするクリッピングはロスト対策などの一つの選択肢ではありますが、クリッピングしたからといってノーリードで外に出てはいけません。

もし車道の方に進んでいれば、交通事故になる可能性もありました。

愛鳥家からも多くの批判の声

ある愛鳥家の方から情報提供いただき、せやねんでのゴシキセイガイインコの扱いについて確認した上で、上記の不適切な点を交えて注意喚起したところ、多くの方から批判の声があがりました。

引用ポストやリプライで多くの愛鳥家から番組に対して意見が述べられています。

インコをクリッピングしてもノーリードNG

クリッピングして飛べない状態でもインコをノーリードで外に出すと、ロストや天敵の捕食の危険性が高いです。

外に慣れていないので、水辺に落ちれば溺れてしまいますし、カラスや猫などに襲われるケースもあります。

さらに、まだ幼鳥の鳥を冬の寒い屋外に長時間に出すことは体調不良を招く恐れもあります。

映像のような形でインコを外に出すのは絶対にNGです。

番組協力したのは鳥専門のこんぱまる相生店

番組協力したのが愛鳥家にもよく知られている鳥専門店だったことにも驚きでした。

ゴシキセイガイインコを出演させたのは岡山に店舗がある「こんぱまる相生店」です。

こんぱまる相生店の公式アカウントでも、番組出演の告知のSNS投稿がありました。

本来、こんぱまるのような専門店は鳥をどのように飼育すべきか飼い主さんに伝える役割があります。

それにも関わらず、このような不適切な取り扱いをする形で番組に協力している点に疑問を感じます。

出演したゴシキセイガイインコは無事

出演したゴシキセイガイインコが無事だったか気になるところですが、命には別状はなかったとのことです。

こんぱまる相生店の公式ブログで、ゴシキセイガイインコのゴシゴシくんのロケ後に撮影した写真が掲載されていました。

こんぱまる相生店blog

あの過酷なロケで体調不良にならなかったことは喜ばしいですが、一歩間違えば、事故や体調不良による落鳥の可能性もありました。

今後は同じような条件の番組協力は行わないでほしいと感じています。

専門店は飼育方法を伝える役目がある

ペットショップや鳥専門店を営む動物取扱業者はエキスパートとして一般的に認識されています。

それゆえにその人たちが行ったことは飼育として問題ないと誤解を招いてしまう恐れがあります。

テレビ番組のスタッフや出演者の方は鳥に詳しくなくて、何が問題かも分かっていないケースも多いです。

お店側からの適切に飼育について指摘があれば、あのような映像にはならなかったと思います。

だからこそ、知らない人にしっかり飼い方や生き物の取り扱いについて伝える役目がありました。

他の生き物もそうですが、ペットショップなどによると動物たちを不適切な扱いがなくなることを願っています。